こちらでは2019年放送のブラタモリ『パリ回』第二弾の
- 放送内容・あらすじ
- 訪れた場所
- 面白かったポイント
について語っています!
『ブラタモリ』を見逃したら
目次
ブラタモリ『パリの美』~なぜパリは”華の都”になった?~
その秘密は街の中心部地下20メートルに…芸術の都・パリの「美」と「地質」、驚きの関係性を解き明かす!『ブラタモリ』 https://t.co/wv4XMV3tLA #タモリ #林田理沙 #ブラタモリ pic.twitter.com/a4eoLQDneP
— music.jp (@musicjp_mti) February 22, 2019
放送回 | #127 |
初回放送日 | 2019年2月23日 |
アナウンサー | 林田理沙アナウンサー |
ブラタモリのパリ第二弾。前回同様、タモリさんと林田理沙アナウンサー、パリ在住の文筆家で都市の成り立ちに詳しい森田けいこさんがパリの美しい街並みの秘密に迫ります。
ブラタモリ『パリ後編』の放送内容・あらすじ
ロケはコンコルド広場からスタート。
そこからセーヌ川沿いにルーヴル美術館~オペラ座周辺を巡ります。オペラ座の支柱となっている『石材』の種類を確かめるため、タモリさんたちは採掘場だった場所へ向かいます。
今回は、なぜパリが”華の都”として繁栄するに至ったかを地質学的な方向から分析するという珍しいアプローチでした。数世紀にわたって、数々の規制に則って整然と構築されれ来た建物と街並みに使われている石材。実はパリの市内の地下で採掘されていた、というその痕跡を訪ねていました。
『パリの石』の正体を探るため、キャプサン元採掘場へ
パリ市内の地下に残されたキャプサン元採掘場という、17世紀以前に利用されていたCalicaire(カリケール=石灰岩)の石切り場を訪れました。
ノートルダム大聖堂やパリの街の数々の建造物に用いられた建材の石の調達方法を学びました。太古の昔、パリは海だった時代があり、その時に蓄積した貝の死骸などが大量の石灰岩となっていたのです。
芸術家の集まる場所・モンマルトルの丘
モンマルトルの丘は誰もが知っている芸術家の集まる場所です。その周辺の歓楽街とムーランルージュ、坂に残されたかつての風景の名残とも言うべき古いブドウ畑を散策しました。
すっきりと整った街並みのはずれにある、古今の芸術家たちがたむろする街であるモンマルトルの丘。そこに象徴されていた非常に人間らしいエネルギーの発露する街にタモリさんは感嘆していました。
一行はモンマルトルの丘の東にあるビュット・ショーモン公園へ向かいます。
石膏を知るためビュット・ショーモン公園へ
ビュット・ショーモン公園は、石材を切り出した後に残された窪地に作られた場所。そこから切り出された石から石膏が作られ、その石膏を用いてパリを彩る美しいブロンズ像の数々が鋳造されたのだそうです。
パリ市民が憩う美しい公園になっている場所で採れていた上質な”石膏”。
かつて、パリには100haもの上質な石膏採掘場があり、それは各地に輸出されるほど珍重されていました。太古の昔に積み重なってできた地層や、この地方が海だったことを示す様々な遺物によって大きな影響を受けてきたことを紐解いていったのです。
パリには世界的に有名なオーギュスト・ロダンの”考える人”の原型となった石膏の型があり、それをもとに同じ物が複数作られて、日本の東京・上野の国立西洋美術館にも置かれているというご縁がありました。
凱旋門の上からパリの街を一望
凱旋門の屋上に上りました。
タモリさんは高いところがあまりお好きではないようでしたが、パリの街を一望するなかで「印象が変わった、地質学的につまらない所だと思っていたけど、とんでもなかった」と楽しそうでした。
ブラタモリ、最後はパリの美の象徴「凱旋門」。
あっという間だった。面白かったー😆https://t.co/T3l1X8sWqr pic.twitter.com/FQ2RWoxhqZ— フランス雑貨ラメゾンドレイル (@ukfrenchstore) February 23, 2019
タモリさんの『石』に対する好奇心が印象的!
今も、人知れずひっそりと残されているキャプサン元採掘場で、石灰岩に触れているタモリさんが子供のように好奇心を剥き出しにしていて面白かったですね。
そこにぽつりとあった貝殻のギザギザした痕や、ぷつぷつと岩肌に空いた穴を見て、彼はとても興奮していました。
そして、ラストシーンの凱旋門から見たパリの街並みの美しかったこと!
放射線状に計算されて作られた広い道路と、街路樹と高さを揃えて建てられた建造物の素晴らしいコントラストにうっとりとしました。
タモリさんはその高さを「怖い」とおっしゃっていましたが、もし彼の地を訪れたなら絶対に見てみたい光景だと思っています。タモリさんが「日本国内だけで手いっぱいだと思っていたけど、それをほっぽって、来てみて良かった。面白かった」と満足げに笑っていたのが印象的でした。
ブラタモリを通して、『パリの風景』を紐解く良質な回
パリの街の”美しい場所”を訪ね歩くのではなく、なぜそんな美しいものが出来上がったのか、という視点で地質学的な観点から調べて歩いたという興味深い回でした。タモリさんがぶらぶらすると、パリの風景がこんなふうに見えてくるのが不思議です。
そこから浮かび上がったのはまだパリが海だった時代に端を発する壮大な歴史であり、それを活用して構築してきた人類の叡智の結果だったのです。
しかし、ただ整然としすぎているのではなく、そこにあふれた芸術へのエネルギーがあふれるモンマルトルの丘という場所が残されていたり、非常に人間味のある都市に成熟していることがわかりました。
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